体操男子で東京五輪2冠の橋本大輝(セントラルスポーツ)が、真夏の祭典に向けた課題を挙げた。

 14日に行われた全日本個人総合選手権最終日(群馬・高崎アリーナ)の決勝では、最初の床運動で15・000点をマークすると、その後も安定した演技を披露した。「後半はバテてしまった」と5種目目の平行棒で腕がつるアクシデントに見舞われるも、合計176・164点で4年連続4度目の優勝。2008〜17年に10連覇した内村航平氏以来の快挙となったが「ここで満足してはいけない」と気を引き締めた。

 約3か月半後のパリ五輪代表には内定済み。「金メダル」を目標に掲げる中で「自分は何をするべきなのかを、映像を見て客観的に何か意識できるポイントがあれば、さらにそこを重点的にやっていきたい」を決意を新たにした。

 大舞台でライバルたちと対峙する上で「昨年も(腕を)つりながら試合やっていた。やっぱり、つりグセが治らないのがパリに向けての一番の課題」。食事や睡眠を改善しても完治は難しいことから「つってもできるようになればいいのかな」と不敵な笑みを浮かべた。

 5月のNHK杯はパリ五輪前最後の試合となる。「しっかり2日間試合をやり切って、自信を持ってパリに行けるようにしていきたい」と力を込めた。